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22「ミドルの異業種への転職」について

アンケート実施期間 : 201587日 ~ 2015821日 / 有効回答数 : 130
現職とは異なる業界へ職を転じる「異業種転職」。
年を重ねる毎に異業種転職は難しくなると言われがちです。実際はどうなのでしょうか。

「ミドルクラスの異業種転職者を支援したことがある」と回答した採用コンサルタントの割合は56%に。
異業種からのミドルの転職者の受け入れを最も積極的に行っているのは「メーカー」、その中でも「大手企業→中小企業」に移る転職者の方が多いようです。
年収、役職別で見てみると、「600万円以上」「課長クラス」が一番多く、マネジメントポジションの募集の多さを見て取ることができます。

企業が異業種からのミドルの転職者に対して期待することは、1位が「経験職種での専門知識・専門スキル」で74%。次いで「経験業種でのスキ
ル・ノウハウの転職先企業への汎用化」46%、「経験業種での専門知識・専門スキル」34%という結果に。
変化する競争環境の中で、培ってきた専門知識やスキル、職種経験を元に新しい価値を生み出してほしいという、各企業の期待があるようです。

異業種転職を目指す求職者の方への、採用コンサルタントからのアドバイスとして共通しているのは『自分自身の強みを見直し、異業種でも通用するポータブルスキルを身に付けること』『異業種なので、知らない、分からないとネガティブになるのではなく、学ぶ姿勢を持つこと』ということが挙げられます。

異業種への転職をお考えの方は、是非ご参考になさってください。

Q1担当したミドルの転職者のなかで、現在、または直近の業種とは異なる企業への転職を実現された方はいらっしゃいますか?

Q2Q1で「はい」と回答された方に伺います。
異業種への転職を実現されたミドルの転職者の、転職前の業種として多い業種の上位3つを教えてください。

Q3Q1で「いいえ」と回答された方に伺います。
ミドルの転職者が異業種への転職が出来ない理由は何ですか?上位2つの理由を教えてください。

Q4ミドルの転職者は、どのような業種への異業種転職が多いですか?上位3つを教えてください。

その他の回答
  • 人材サービス。

Q5Q4の中でも、異業種からの転職が最も多い業種を教えてください。

Q6Q5の業種への転職が多い理由の上位3つを教えてください。

その他の回答
  • 企業規模の変化のスピードが早い。
  • 事業会社での経験が生かせるため。
  • ゼロベースからの新規開拓営業のスキルが活かせるため。
  • 東南アジア諸国では日本人の経験値に対する市場価値が高いため。
  • 人材育成、マネジメント経験を活かしたいため。

Q7異業種転職を実現されたミドルの転職者の「企業規模の変化」はありますか?上位3つのケースを教えてください。

その他の回答
  • 紹介先が単なる中小ではなく大手企業のグループ会社のケース多数。

Q8異業種転職を実現されたミドルの転職者は、どのような職種の方が多いですか?上位3つを教えてください。

Q9異業種転職を実現されたミドルの転職者は、どのような年齢の方が多いですか?上位3つを教えてください。

Q10異業種転職を実現されたミドルの転職者は、どのような年収の方が多いですか?上位3つを教えてください。

Q11異業種転職を実現されたミドルの転職者は、どのような役職の方が多いですか?上位3つを教えてください。

Q12異業種からのミドルの転職者に対して、「採用企業が期待するもの」は何ですか?上位3つを教えてください。

採用企業が期待する理由を具体的に教えてください。
経験職種での専門知識・専門スキルと答えられた方の回答より
  • ある程度の規模の会社できちんと仕事をしてきた人は、他でも十分に仕事が出来るということの証明になるため。
  • 他業種からのキャリアチェンジの採用では逆にハードルが高くなり、語学力、前職での実績が問われるため。
  • 経理や人事などの職種については、大企業での勤務経験があるポテンシャルの高い(高くみえる)人材を中小企業が欲する傾向があるため。
経験業種でのスキル・ノウハウの転職先企業への汎用化と答えられた方の回答より
  • 企業内に従来にない新しいビジネスに対する価値観を導入するため。
  • 業界が違っていても管理手法やノウハウを活用して企業内を活性化して欲しいとの採用企業側の期待値は高い。
  • 事業強化や事業拡大を目的とした採用が比較的多いため、汎用化が求められる。
経験業種での専門知識・専門スキルと答えられた方の回答より
  • 異業界の専門スキルが既存社員に良い影響を与えることを期待している。
  • 時流により発生するポジションへ、近い経験をお持ちのミドル層の方が求められるため。(例:金融業界の規制強化=金融庁やITファームから、金融業界へネット事業のグローバル化やデータ活用化=ネット知見よりも国際展開知見を求めるケースや、何をしたらよいかからプロマネもできるデータサイエンティスト等。)
  • サービス業などからの転職の方は接遇能力にたけており、そういったことを理由に秘書や営業職抜擢されたり、職場の雰囲気もよくする効果があるため。
慣習にとらわれない柔軟な思考と答えられた方の回答より
  • 本人のイノベーション指向を期待されるため。
  • 新規に事業開発するため。
新しい環境下でも主体的に動ける行動力と答えられた方の回答より
  • 中小企業は意欲が一番大切。
  • 新規事業の場合は、一人でゼロから立ち上げた経験なども求められるため。
異なる視点からのアイディア創出力と答えられた方の回答より
  • 業種に拘らない視点活用の為。
  • 新たな視点でより専門的な技術が必要となるため。
グローバル展開への対応と答えられた方の回答より
  • 外部環境が劇的に変わり、経営課題が自社の人的リソースのみでは解決できなくなっているから。
  • 既存の事業を活かしながら新たな市場開拓が見込めるなど、親和性を持ちながら現職に無い価値をもたらすことができるため。
新しい知識やスキルを獲得しようとする姿勢と答えられた方の回答より
  • 向学心の有無を重視されるケースが多いから。
マネジメント力と答えられた方の回答より
  • 多くの企業が新たな視点でのリーダーシップを求めているため。
  • あくまでこれまでの経験がそのまま活かせる分野が多いので、マネジメント等、どこでも通用スキルを期待されている。
異なる背景を持つ方とのコミュニケーション力と答えられた方の回答より
  • 経験職種は採用する際に即戦力を期待するためであり、中途採用においては人間力とコミュニケーション力があれば売るものが変わっても結果を期待できると考えるから。
  • キャリアチェンジを受け入れる側とのバランス、コミュニケーション能力を重視することが多い。
新しい業務・商習慣などへの適応力と答えられた方の回答より
  • 自社の周辺環境のに合わせてくれそうな柔軟性、ストレス耐性があるかどうかを見るため。

Q13求職者が異業種転職を検討するにあたり、注意すべき点を教えてください。

  • 異業種に関わらず全般に言えるが、素直で謙虚であること。自身を過大評価していないこと。新たな環境への前向きな姿勢を持つこと。
  • 異業種はある意味別世界なので一から学ぶ姿勢と覚悟。
  • 自身の強みの見直し(ポータビリティの高いスキルの見極め)と、ピープルマネジメントやプロジェクトマネジメント力だけでは市場からは評価されないと認識すること。
  • メディアに踊らされずに自分視点で考えること。求人情報を流し見しないこと。何を求めて転職するのか、自身の強みは何か、その強みはどんな企業にとって魅力的なのか、自身の強みを魅力的と思うだろう企業に、どんな条件で転職したいか?それをしっかり考えて実現できる求人情報をさがすこと。なければ何かがかみ合っていないのだから、成功する転職は実現しない。現職にて頑張ることの方がよっぽど大事と考え直すことができるかもしれない。
  • 新しい企業での順応性よりも、自らの独創性が活かせる企業がどうかに焦点をおいて転職先を検討すべきと考えます。
  • 企業がどの経験を求めているかを正確に理解し、これまでの経験とそれが何に活きるかを分析しプレゼンする力が大切だと考えます。
  • 異業種でも通用するポータブルスキルを保有していること。
  • 異業種転職希望先の会社情報を徹底して調べること。次にこれまでのご経験や知識、スキルが活かされるかどうかをチェックすること。そして、志望動機が明確化できればチャレンジしても宜しいと思います。
  • 業界を知らないからわからないという甘えは持ってはいけない。自分の経験をどのように活かせるか、共通点は何か、具体的な貢献のイメージを作ることが大切。間違えていてもすり合わせができる。
  • 異業種からの転職の方は特に新たなことにチャレンジするので、これもできないなどのネガティブ思考にならないよう自分ができることを想像するように努力が必要。
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