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42回 アンケート集計結果

「仕事における挫折経験」について

挫折を感じた理由は「会社から評価されない」。挫折経験が、その後の仕事の糧となっている方は「73%」。
( ※ 一番多かった回答より )
第42回では「仕事における挫折経験」について伺いました。環境の不確実性が高まる中、「この仕事はこうすれば上手くいく」というパターン化が難しくなっているように感じます。そんな中、仕事上で思い通りにゆかない場面に遭遇する確率は高まっているといえます。今回は、皆さんが経験された「挫折経験」についてお聞きしました。今の仕事、働き方を考える上での参考になれば幸いです。
実施期間:2009528日~ 2009624
有効回答数:794
担当:事務局 きむら
仕事における挫折経験についてお伺いします。
a)仕事において挫折経験はありますか?---【年代別グラフ】[ある]87%(20代:83%、30代:86%、40代:89%、50代:85%)[ない]13%(20代:17%、30代:14%、40代:11%、50代:15%)
b)aで「ある」とお答えの方にお伺いします。挫折を感じた理由はなんでしょうか?---【年代別グラフ】
具体的には…
営業職で長い期間結果を取れませんでした。上司や先輩から多くの指導やアドバイスを受けながらも期待に応えられず、自暴自棄になることもありました。その後、結果的にはある程度の力も身につけ、数字を持ってくることは出来ましたが、それまでの時期は「会社を辞めよう。」だとか「自分にはこの仕事は向いていない。」など色々考えることは多かったです。(28歳 男性) 自分では新しいやり方や顧客志向で業務改善をして成果をあげていたつもりでしたが、どうも上司の期待にはそえていないようであった。もっと、堅実で上司の言うとおりでありそれを正確にこなすことのほうが評価される?という思いをぬぐいきれなかった。ある意味、仕事が雑であったのかもしれない。(39歳 男性)
自分の思い描く会社員像と、自分の経験不足とスキル不足からなるジレンマでしょうか。クライアントから勉強が足りないと指摘され、書物を読みあさり、先輩社員からのアドバイスをもとに実践するも、オリジナリティが無いと言われ、また悩むというものでした。その後、正直に経験不足を認めたうえで、クライアントに評価を随時いただき、一緒に成長、貢献するスタンスをとっています。知らないことを知っているフリをするよりか、正直に伝えられることのほうが素敵です。(32歳 男性) 前回の転職では、非常に大きな挫折を味わいました。会社からの要望と自身の仕事のキャパの差が大きすぎ、会社に要望を言いましたが、聞いて貰えずでした。3ヶ月間会社側と話し合いを行ないましたが、リストラ対象者の中に入れられてしまい、離職。その後、再就職が決まり、前職の様な事が無いように頑張って行きます。(37歳 男性)
会社の起業時から関わり、一時は大きく成長させた会社を、破産させてしまったこと。経営メンバーとして、何とかならなかったのか、と今でも自問自答しています。(35歳 男性) チーフとして、部下たちの統率は取れていたつもりだったが、上司の意見に振り回されすぎて組織がバラバラになった。結果、この上司には必要とされてないと感じてしまった時。(37歳 女性)
給与体系、評価制度、人材育成等の制度変更において、プロジェクトリーダー、メンバーとして複数のタスクで活動しました。しかし、基本方針がすぐブレて(役員が変わる、人事部長が変わる等)、常にゴールが見えない状態で推進しなければいけなかった状態の時。(41歳 男性) 営業職として、ノルマ達成を目標にして、頑張っていましたが、上司からの叱責を避けるため、売りたくもない高価なものを大事なお客様に押し売りをしてしまったことがあります。その時の言葉が胸に突き刺さりました。「これは買ってあげるけど、もう二度と家に来ないで」(43歳 男性)
c)aで「ある」とお答えの方にお伺いします。挫折を乗り越えるため、どんなことに取り組みましたか?---【年代別グラフ】
仕事において、挫折経験のある方は、各年代を通じて、全体の8割以上。挫折を感じた理由で、最も多かったのは「会社から評価されない」という回答で、42%でした。ただ、年代別に見ると、20代では他の年代と違い「要求されている仕事の水準を満たせない」が最も多い回答でした。自分はもっとできるはずだという能力認識、周囲からのサポート、それにも関わらず思った成果を出す実力がない自分自身という構図が目に浮かびます。ただし、この挫折は自己の成長への強いドライブにもなるものだと思います。それだけに、20代の方にこの回答が多いことは、嬉しく感じられます。

挫折を乗り越えるために取り組んだことを伺ってみると、35%の方が「自分自身の能力向上」を挙げていました。20代の比率が高いです。一方、年代が上がるにつれて、回答の割合が増えたのは「転職した」というもの。若いうちは「自分を伸ばす、変えること」に意識が向いていますが、年代が上がると「環境を変える」ことに意識が向くようになるのでは…と感じました。
挫折を経験した、その後についてお伺いします。
a)挫折を乗り越えることはできましたか?---【年代別グラフ】[乗り越えた]41%(20代:51%、30代:35%、40代:42%、50代:43%)[現在も乗り越える努力をしている]32%(20代:30%、30代:31%、40代:34%、50代:29%)[乗り越えられなかった]10%(20代:7%、30代:10%、40代:8%、50代:13%)[乗り越えられたのかどうかわからない]17%(20代:12%、30代:24%、40代:16%、50代:15%)
b)挫折を乗り越えたきっかけはなんですか?---【年代別グラフ】
c)挫折経験は、その後の仕事の糧となっていますか?---【年代別グラフ】[はい]73%(20代:81%、30代:74%、40代:73%、50代:70%)[いいえ]27%(20代:19%、30代:26%、40代:27%、50代:30%)
具体的には…
明らかに自分の能力が不足していたが、同僚や各部署との繋がりがなかったため自分に足りない部分を感じても相談できず、技術に関する相談をできる術を持っていなかったことが問題と考えている。同僚・他部署の人間との繋がりを広げ、自分のできることの幅を広げて行くようになった。(27歳 男性) ゼロからのスタートでも、焦らずコツコツやれば成し遂げられることがわかったので、無理そうなことを最初から諦めたり投げ出したりしなくなったのでチャンスを掴めるようになった。新しいことに挑戦していくので気づくとまた能力が向上していく。(28歳 女性)
自分ひとりで、抱え込まないようになって、随分と楽になった。様々な角度から物事を見れるよう、他人の意見もたくさん参考にするようにしている。(28歳 男性) 自分自身の考えをわかってもらうための努力を惜しまないようになりました。また、間違えたときには素直に謝ることができるようになりました。(37歳 男性)
転職を通じて、社内の評価よりも社外の評価が真実だと知ることができた。くよくよ悩むばかりではなく、視野を広げて考えられるようになった。(38歳 女性) とにかく腐らないで仕事の能力を高めること。いづれ評価されるかもしれないし、上司も変わるし会社の方針も変わる。いやなことがあっても逃げない。(40歳 男性)
どんなに頑張っても、時と場合によっては上手くいかないこともあるんだというのを、身をもって感じられたのは良かったと思う。いい意味で自分の限界がわかった。(34歳 男性) 最初からあきらめないで、何でもトライしてみる。行動しないことには始まらないと感じた。また、テーマによっては成果の上がらないものもあるので、テーマの選定を慎重に行うようになった。知識は必要であるし、情報を得ることも大事だと思う。(41歳 男性)
挫折を乗り越えたきっかけは?という質問に対しては「自分自身の考え方の変化」が最も多い回答でした。また、挫折経験が、その後の仕事の糧になっていますか?という質問に対しては、7割以上の方が「なっている」と回答していました。

挫折経験は、人によって様々。中には、本当に理不尽なものや、憤りを感じるものもあると思います。アンケートの結果から、挫折経験を通じて「自分自身の考え方」を振り返る機会を得ている方が多かったことは、私自身嬉しいと感じています。どんな経験であっても、そこから何かを学ぶことで、自分自身が磨かれたり、ひとつ上のステージに上がれることもあるからです。できれば挫折は味わいたくないですが、万が一の時はそこから学べるような人物でありたいと思っています。
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