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33回 アンケート集計結果

「福利厚生」について

転職先を検討する際、福利厚生を重視する人は「74%」。必要な福利厚生制度は「寮・社宅/住宅手当・家賃補助」と「健康診断・人間ドック補助」。
( ※ 一番多かった回答より )
第33回目は「福利厚生」について伺いました。次の転職先を検討する際に、福利厚生を重視したいと考える方は“74%”と高い数字になりました。転職に当たって関心の高い福利厚生について、今回のアンケートでは詳しく伺いました。福利厚生を重視する理由・しない理由、福利厚生であるといいもの・なくてもいいものなど、年代別にまとめました。皆さまから寄せられた様々な意見もご紹介していますので、ぜひ参考にご覧ください。
実施期間:2008821日~ 2008917
有効回答数:697
担当:事務局 いとう
現在(または直前)の会社に入社するとき、福利厚生の有無・内容を重視しましたか?
【年代別グラフ】かなり重視した:13%、まあまあ重視した:32%、あまり気にしなかった:38%、ほとんど気にしなかった:17%
福利厚生であるといいもの・なくてもいいものについてお伺いします。
a)福利厚生制度の中で、あるといいものはどれですか?3つまでお選びください---総合ランキングトップ5 寮・社宅/住宅手当・家賃補助:58%、健康診断・人間ドック補助:47%、家族手当:39%、スキルアップ・資格取得支援:33%、リフレッシュ等のための長期休暇:29%
【年代別グラフ】
「寮・社宅/住宅手当・家賃補助」と回答された方の理由より
1人暮らしをする場合の家賃の負担が大きいので、住宅補助があると助かります。(34歳 女性) 家賃は地域によって異なるので、特に東京地域など家賃の高いところでは補助が必須。(48歳 男性)
一番高い支出を占めるのが住宅費用なので、借り上げの寮や家賃補助があれば、その分貯金にまわせたり、長期休暇が取れたときなどに旅行費用に回せるためです。(26歳 女性) 新卒等で地方から上京した場合、平均初任給で家を借りるのは非常に困難です。また、家庭を持った場合も、独立していればお給料の3分の1は住居費に値することが多いので、負担は大きく補助が必要になるため。(29歳 女性)
支出における住宅費割合が高いから。(40歳 男性) 寮・社宅は、仲間と気軽に話せるのでよい。(45歳 男性)
「健康診断・人間ドック補助」と回答された方の理由より
健康診断や人間ドックは、補助がなければ受けようと思わない方が多いのではないでしょうか。私の会社は、補助制度だけでなく受診結果に異常があった場合、再検査費用の全額補助や健康回復合宿への強制参加の制度があります。社員の健康を願う会社の姿勢として最重視したいポイントだと思います。(45歳 男性) 過去に健康診断のある会社とない会社に勤務しましたが、健康診断を実施していない会社に勤務した時は、身体のことが気になりつつも病院へは足を運びませんでした。自分の体調を知るためにも必要最低限の制度だと思います。(30歳 男性)
身体や心の健康は、いい仕事をするための重要なファクターだと思います。それらのバックアップ充実がこれからの福利厚生制度に求められていると思います。(44歳 男性) 健康管理は社会人として常識の範疇ですが、企業で率先すべきだと思います。これがあると、過剰労働を自制する企業もありますし。(43歳 女性)
普段、体に無理をかけて仕事をしがちなので、定期的に診断を受けられるのはよい。(45歳 男性) 体が資本ですから、自分の健康や自分に関係する人の健康状況に留意する制度があると非常に助かります。(44歳 男性)
「家族手当」と回答された方の理由より
家族手当があれば子供の数が増やしやすくなり、間接的に社会貢献しているように思います。(35歳 男性) 家族に関する経済的な支援はあればありがたいし、会社に対する忠誠心も生まれやすいと思います。(37歳 男性)
「スキルアップ・資格取得支援」と回答された方の理由より
自分を高めていくために会社がスキルアップ支援をしてくれるというのは、会社がしっかり社員のことを考えてくれているということで、帰属意識を高めることにつながると思います。(49歳 女性) 自分で学校に通ったりするとなると、非常に費用がかかるのが実情です。経済的な理由であきらめないといけない場合が多いため、会社の支援があると助かります。(45歳 男性)
スキルアップの支援は時間におわれる中、かなり嬉しいです。実際仕事しながら資格を取って、会社にも貢献できました。(31歳 男性) 個人の能力が上がればそれだけ会社自体の能力も上がると考えているので、会社のためにも行ったほうが良い。(35歳 男性)
スキルアップ・資格取得支援制度は、従業員個々の能力向上やモチベーション向上につながり、企業人財の育成につながる。(50歳 男性)  
「リフレッシュ等のための長期休暇」と回答された方の理由より
長期休暇を取得できる環境にある会社は発想も柔軟であり、且つ社員を大事にしているように思う。(39歳 男性) リフレッシュ休暇を取らせてもらえる会社は、業務効率を高くすることに対して前向きな会社であると思われるからです。(30歳 男性)
気分転換は良い仕事をしていくためにもとても重要であると思うので。(40歳 女性) 家族との時間を多く取りたいため、長期休暇はぜひ欲しい。(51歳 男性)
b)福利厚生制度の中で、なくてもいいものはどれですか?3つまでお選びください---総合ランキングトップ5 社員旅行:58%、保養所:41%、財形貯蓄/持株制度:24%、託児所・保育施設:22%、社員食堂・食事手当:15%
【年代別グラフ】
「社員旅行」と回答された方の理由より
会社で用意された旅行では、結局、仕事と同じになってしまい、コストがかかるだけで何のリフレッシュにもならないと思うからです。(29歳 男性) 社員旅行に行くくらいなら、リフレッシュ休暇を使って好きなことをしたい。(35歳 男性)
仕事と同じように気を使うのに休日が削られ、給料も貰えず疲れるだけ。強制参加させようとする人もいるので困る。自由参加ならあってもいいと思う。(36歳 女性) 休みの日まで会社の延長になってしまう傾向にあるので、他に親睦を深める方法を考えた方がよいのではと思います。(40歳 男性)
最近の社員旅行はみえみえの義務で参加する人間が多く、参加しても楽しめないから。(44歳 男性) 社員旅行はあっても良いが、行くのであれば家族を一緒に連れて行けるような社員旅行であって欲しい。(28歳 男性)
「保養所」と回答された方の理由より
各個人それぞれの楽しみ方があるため、ほとんど使っていないのが現状だから。(45歳 男性) 保養所は、宿泊時の情報が社内に漏れる可能性があったり、休暇なのに会社の臭いがする気がするため。(26歳 男性)
会社がわざわざ保養所を用意しなくても、好きな所にいける時代になった。(40歳 男性)  
「財形貯蓄/持株制度」と回答された方の理由より
今の時代、いつ会社がどうなるかわからないので、持株制度はいらない。(35歳 女性) 会社の寿命が不透明なため持株や財政貯蓄は必要ない。(47歳 男性)
貯蓄等については、自分自身でやればいいことだと思う。(32歳 男性) 財形はなくても個人的に計画的な貯蓄は可能。(34歳 女性)
「託児所・保育施設」と回答された方の理由より
託児所が家の近くにあればよいが、会社の近くもしくは併設である場合は、子供を朝の満員電車に乗せなければならないという辛さがある。(43歳 男性) 子供を育てることは私生活。公私のメリハリはちゃんとつけたほうが良いので託児所などはいらないと考えます。(35歳 男性)
「社員食堂・食事手当」と回答された方の理由より
社員食堂・食事手当はあればありがたいが、自分はお弁当を持ってきているので損をしているように感じてしまいます。(34歳 女性) コンビニなどで弁当は手に入るし、特別必要性を感じない。(46歳 男性)
希望する福利厚生制度を聞いたところ、年代によって大きな差が見られました。全体で第1位の「寮・社宅/住宅手当・家賃補助」は、年齢が低いほど希望が高く、20代では80%の方が希望と回答しました。給与が低く、相対的に家賃の負担が大きい年代だけに、ありがたみを強く感じるのでしょう。逆に年齢が上がるほど希望が高まったのが、第2位の「健康診断・人間ドック補助」でした。ちなみに、男女別での分析をすると、第3位の「家族手当」は一家の大黒柱として家を支える男性の希望が44%に対し、女性は10%にとどまりました。また、第4位の「スキルアップ・資格取得支援」では、男性30%に対し女性45%と、女性のほうがスキルアップ・資格取得に積極的な姿勢がうかがえました。

一方、なくてもいい福利厚生制度については、各年代とも「社員旅行」「保養所」の割合が高かったです。レクリエーションについては、個人の嗜好で選びたいという意識が強いことが伺えます。社員旅行については、強制ではなく、自発的に参加できるならよいという声もありました。
福利厚生を重視する理由・しない理由についてお伺いします。
a) 福利厚生制度が手厚くなることと、成果報酬的に給与が上がることとは、どちらが良いですか?---【年代別グラフ】福利厚生が手厚くなる方が良い:32%、成果に応じて給与が上がる方が良い:68%
「福利厚生が手厚くなる方が良い」と回答された方の理由より
成果報酬だけでは生活が安定しないと思うから。また一時的に収入を上げることはできても、継続的には難しいという可能性もあるから。(38歳 男性) 適切な福利厚生が手厚くなることを望みます。これからの時代を考え、介護、育児制度などを事実上使用できる形にして欲しい。(50歳 男性)
成果と関係なく、みなが利用できることが、雇用されている側の安心感につながる。それが会社に大事にされているという意識につながると思う。(44歳 男性) いつも元気であれば成果報酬は魅力的だが、病気やケガ、家族の介護などでいつも通りに働けなくなった場合、成果報酬だと生活に困るケースが出てくるし、実際そういうことがあったため。(40歳 女性)
営業職なら数字が出て成果がわかりやすいが、一般的に成果を評価することにおいて、あいまいな部分(上司の感覚など)が多く、正確な評価が出せている事が少ないと思われるので、不公平感が出てくる場合が多々あるのではないか。(36歳 男性) 成果のルールが明確化されているのであれば良いが、現状ではちゃんと評価が行えるという期待ができない。また、成果の報酬として役職を付けられた場合、残業代カットで実質年収減になる上に、無節操に責任を押し付けられることが多いため。(34歳 男性)
短期的な成果に左右されるより、腰を据えて働くほうが結果的に大きな成果や改革をできると考えているから。(40歳 男性) 成果主義の「成果」の判断基準が明確でないことが多いと思うので。(33歳 男性)
「成果に応じて給与が上がる方が良い」と回答された方の理由より
福利厚生が手厚くなることは、仕事をしていない社員と仕事を頑張っている社員が得られるメリットがイコールになることだと思う。成果に応じて頑張った社員が認められる方が、私には合っていると感じました。(29歳 男性) 福利厚生制度が充実していることも重要ですが、それ以上に成果をきちんと評価してくれる環境の方がモチベーションアップにつながると思うからです。(49歳 女性)
福利厚生という平等に与えられる制度があることによって、向上心が無くなりそうだから。企業は、社員のやる気を保つために努力をするべきだと思う。(25歳 女性) 福利厚生は全員が公平でない。制度があっても利用できる人が限られている。給料に反映させる方が個人が自由に使えるから。(49歳 男性)
お給料が上がれば福利厚生に頼らなくても、自分の思うようなスキルアップが出来たり、休暇が利用できるからです。(44歳 女性) 業績の報酬はやはり給与等に反映されるほうが、個人のモチベーション向上につながるため。(45歳 男性)
福利も大事ですが、成果報酬を上げた方がやりがいもあり、会社に良い人材が集まりそうだと思います。(38歳 男性) 給与で賄えるという点と、家族の構成や成長によっては福利厚生が厚くなっても結局つかえなくなる可能性が高いという点。(40歳 男性)
仕事を確実に評価する制度があれば自身の向上、そして会社の発展につながると思います。(30歳 男性) 自分が必要としていない分野の福利厚生が手厚くなっても仕方がないから。(37歳 男性)
b)今後、転職先を検討する際、福利厚生の有無・内容を重視しますか?---【年代別グラフ】かなり重視する:23%、まあまあ重視する:51%、あまり気にしない:22%、ほとんど気にしない:4%
「かなり重視する」と回答された方の理由より
福利厚生制度に相当するサービスを個人で得ようとすると、経済的にも労力的にも大きな負担になることを最近感じるようになりました。会社が準備してくれるのであればありがたいことだと思います。(37歳 男性) やはり歳とともに健康の心配がついて回ります。その時に、福利厚生制度は心の糧となるからです。(家族がいると尚のことです)(51歳 男性)
福利厚生の制度が整っていない企業は、他の雇用環境の面でもルーズな場合が多いように感じられます。(43歳 女性) 福利厚生がしっかりしている会社なら、経営も安定していると思うから。(35歳 男性)
長く安心して勤務する上で福利厚生は必要不可欠なので。(46歳 男性) 次の転職では一生勤務したいと考えているため、社員に長く働いてもらいたいという会社の方針をはかる材料として重視します。(28歳 男性)
「まあまあ重視する」と回答された方の理由より
もっとも重要なのは仕事自体の中身やその会社の将来性だが、そこそこ歳を取ったので、健康や家族サービスやいろいろなことを考えないといけないとも思う。(44歳 男性) 利用できる福利厚生が多くあることだけではなく、適切に選択をしていること=無駄に福利厚生に力をかけていない企業が、今後生き残っていける企業と感じるようになった。(33歳 男性)
子供が出来たので、そういったことに対する会社のサポートを重視したい。一人の時はほとんど気にはしていないし、使うこともなかったのですが。(34歳 男性) 福利厚生はある意味会社の資産と思っているので、会社の体力を測るという意味でも、必要に応じたものがあればと思います。(40歳 男性)
今までは気にしていませんでしたが、家族の事を考えると、今後は重視する項目の一つになります。(38歳 男性) この先、結婚して子供を産むことになった場合に、育児休暇は少なくともある会社のほうか良いので。(25歳 女性)
最低限の福利厚生は必要。社員のことをどれだけ思ってくれている会社なのかを見るバロメーターになります。(34歳 女性) 福利厚生の内容によって、その会社が社員思いかどうかを判断する目安にできるから。(40歳 男性)
家族手当や教育研修制度に力をいれていない経営者の考え方に不安を感じる。(42歳 男性) 福利厚生が手厚い方が職場環境や居心地が良さそうで、長期勤務の判断材料になると思う。仕事に対するやる気にも反映されると思う。(45歳 男性)
「あまり気にしない」と回答された方の理由より
福利厚生は充実してるに越したことはないが、それよりも仕事をして成果を出すことが重要なので、重視するのは業務内容です。(31歳 女性) 転職先は仕事内容で選ぶからです。福利厚生はあったらいいな的なものだと考えています。(29歳 男性)
全くないのも困るが、あくまでも希望する職種であるか否かによって判断するので。(41歳 女性) 恩恵を享受できにくい福利厚生に力を入れている企業はできれば避けたい。(29歳 男性)
充実していればそれにこしたことはないが、最低限のものがあれば良い。(43歳 男性) 福利厚生も一応気にするが、自分のこれまでの経験が活かせるかどうかの方が判断材料としては大事。(45歳 男性)
「ほとんど気にしない」と回答された方の理由より
充実した福利厚生があっても、現状を考えると利用できないから。(50歳 男性) これまでも福利厚生をあまり利用しなかったため。仕事の成果に対してお金をもらいたいから。(45歳 男性)
福利厚生よりも仕事の中身を重視しているから。(44歳 男性)  
福利厚生か給与での還元か?結果は「福利厚生の充実よりも、成果を給与に反映させて欲しい」と考える方がおよそ7割と多数派でした。理由としては「成果が給与で反映された方がやる気がでる」という声が多かったです。一方、少数派となった福利厚生の充実を望む方のご意見では「成果重視の場合には、成果が出なくなったときが不安」「病気や介護など、いざというときの福利厚生は必要」など『生活の保障』という観点からのコメントが見られました。転職にあたっては、自分がどのような報酬を望むかを考え、給与・福利厚生の両方をみて判断することが大事です。人材紹介会社を通して応募する場合には、担当コンサルタントにしっかりと確認してみるのがいいでしょう。

また「転職にあたって福利厚生を重視する」という方の声をみると「福利厚生から社員をどれだけ思っているかを判断する」「福利厚生が整っていないと、他の面でもルーズな気がする」など福利厚生制度を通じて見える会社像を捉えようとしていました。最近では特色ある福利厚生制度を打ち出している会社もあります。会社の考え方を知るための参考情報としても注目していただければと思います。
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