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16/07/27 UP!
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ライフ

『左遷論』に見るキャリアと人生の捉え方

低い役職や地位に落とすことを意味する『左遷』。
実は日本独自のもので、欧米では存在しない概念です。

 

今回は、そんな左遷のメカニズムを論じている書籍『左遷論』をご紹介します。

 

刺激的なタイトルですが、中身は『左遷』を転機として捉え、自身のキャリアや生き方と向き合うヒントが書かれている素敵な一冊です。

 

 

共同体としての会社
 

日本企業では、「入社=共同体の一員になった」と捉える傾向がありますよね。

総合職として採用された新入社員は、その共同体で働く者として転勤・配置転換を繰り返し職務範囲を広げていきます。
 

『能力平等主義』という考え方です。

『能力平等主義』…それほど能力がない人でも、組織の中にいる限りは、仲間とみなして簡単に切り捨てたりしないという、人と人との結びつきを前提とした考え方

欧米では職務の専門化・細分化により、個人に仕事が紐付いているのに対し、日本では『能力平等主義』により、仕事内容よりもどの職場・どのポジションで働くのか?ということに重きが置かれています。

 

結果として、「共同体の中で低い役職や地位に落ちる=左遷」という概念が生まれるというわけです。

 

 

『左遷』は好機
 

『左遷論』では左遷のメカニズムと併せて、実際に左遷を経験した人たちのエピソードも描かれています。
 
左遷をバネに逆転した人、新しい道を見つけた人など様々なケースがありますが、彼らに共通しているのは『自分と向き合うことで、他者・社会との関わりが深くなる』ということ。

会社で働く意味に悩み、疑問を持ったり、挫折的なことに遭遇したり、不遇だと思う心理状態に陥った時は、「会社とは何か」「組織で働くとはどういうことなのか」を深く考えるまたとない機会であり、新たな発想を生む可能性を秘めている。

会社という共同体の中で自分の立ち位置に一喜一憂するのではなく、少し俯瞰して自分の世界を見てみることで周りに目が向き、新しいチャンスを手にすることが出来るということですね。
 

これからのキャリアを考える上で、自分自身が仕事や人生とどう向き合っていくのか、社会とどう関わっていくのか?ということを一度考えてみると、新しい道が開くきっかけになるのではないでしょうか。

 
私も一度時間を見つけて、「人生と自分と仕事のこれから」に向き合ってみようと思います。
 
それでは。

 

記:ミドルの転職編集部(千葉)

 

書籍画像:左遷論 - 組織の論理、個人の心理

左遷論 – 組織の論理、個人の心理

出版社/中央公論新社

著者/楠木 新

内容/左遷のメカニズム、いろんな方の体験談などを通じて組織と個人のあり方を考える名著。

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