募集要項
- 募集背景
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電子技術の進歩は、信頼性確保という要因が強く働いております。
例えばコンピュータの場合、第二次大戦中に開発されたエニアック(ENIAC)コンピュータは、真空管が約18000本、ダイオードが7000個以上からなり、特に真空管は約30分に1本交換が必要だったと言われ、また戦後半導体は世紀の発明として誕生し、やがて”数の障壁”の問題を引き起こし、ノイスとキルビーによる集積回路が開発され、これらは信頼性により誕生致しました。
また、約30年前有名な国際戦争で、先進国の最新鋭高性能駆逐艦が、新興国の一発の長さ数メートルの巡航ミサイルにより内部通信機器が故障し、消火も操舵もできず沈没を余儀なくされたことは記憶に新しい事です。
現在の車も、ますます電子化が進む中で、これらの事は決して杞憂とは思われません。
車においては、例え事故が起き車は壊れても、FCVにおいて電気系統の火花から水素へ点火が起きないように、またHVやEVにおいては600V超えるモーター駆動電圧で感電が生じないように設計が義務づけられています。
それを支える根底は個々の電子部品とシステムの信頼性確保にあります。
- 仕事内容
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担当業務は、自社製車載用電子部品・電子モジュール・電子ユニット等の信頼性技術業務です。
一部従来品もありますが、主に新開発された最新製品を担当し、市場投入前に問題となりうる可能性を無くすための技術を理論(学術)的、また実験的に開発・推進する業務です。
それは、暗黙知的に明確に表現できずノウハウやブラックボックスとして社内蓄積技術となり、そして競合他社にもまた新興国からの追い上げにも耐える堅固な技術となる場合もあります。
その蓄積が製品だけでなく企業のクオリティーとしてブランドを形作り正帰還で事業が好転しているとの事です。
現場では、新材料やプロセスや微細化等による場合や実装方法の改良による場合等、新技術を使用されることが日常的になっており、その信頼性保証の社内基準や故障判定基準の策定とそのための試験方法の開発も必須となります。
信頼性試験につきましては、EIAJ、JIS、IEC、MIL等で規格化されていますが、自社での応用別等の社内基準で更に特定化させていることも事実です。
また外部調達の半導体製品がその主要な要因となりますので、外部半導体メーカーとも連携した形となります。
そのため、半導体の前工程やダイシング以降の後工程のプロセス技術の知識が必要となります。半導体は素子の高集積化と大量生産という性質上、信頼性の分析には統計的な手法が不可欠で、勘と経験と度胸の”KKD”ではなく、統計的な理論の裏付けで進められることが必要となります。
そして、信頼性向上の基本は、検査ではなく上流の設計にあり、設計で信頼性を作り込むことであるため、部門のセクショナリズムにとらわれず共にウィン・ウィンを目指し、社内や社外設計部門とも積極的に交渉する事、また交渉できる環境づくりも必須となります。
具体的な業務と致しましては、燃料供給システム/HV・EVの基幹部品である電子制御ユニット(ECU)に採用される電子部品を対象とした品質管理業務における、下記のようになります。
■信頼性試験における当該プロジェクトにおける検査・評価業務
■当該製品、当該プロジェクトにおける検査・評価とその対応
■新技術、特定顧客、グローバル対応に対しての信頼性基準の策定
■半導体デバイスメーカーとの技術折衝
- 応募資格
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- 必須
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■電子部品に関して信頼性工学の学術的知識とその関連実務経験(3年以上)
■半導体プロセスの前工程と後工程の知識
■電子部品とりわけ車載用電子部品の品質・信頼性・検査関連経験(歓迎)
■品質、信頼性に関して統計学的学術知識(歓迎)
■半導体等電子部品に対しての信頼性試験、要因解析技法、故障判定基準等の知識(歓迎)
■学歴:大学卒以上
- 歓迎
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■電子部品とりわけ車載用電子部品の品質・信頼性・検査関連経験
■品質、信頼性に関して統計学的学術知識
- 募集年齢(年齢制限理由)
- ■年齢:25歳から40歳 (長期勤続によりキャリア形成を図るため)
- フィットする人物像
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■電子部品に関して信頼性工学の学術的知識とその関連実務経験
■半導体プロセスの前工程と後工程の知識
- 雇用形態
- 正社員
- 勤務地
- 栃木県(※転勤無)
- 勤務時間
- 08:30~17:30 (休憩60分)
- 年収・給与
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300万円~750万円(プラス残業手当、能力・経験により更に厚遇)
昇給年1回、賞与年2回(5.4月分 2015年度)
- 待遇・福利厚生
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健康保険 厚生年金 雇用保険 労災保険 通勤手当 住宅手当 家族手当 残業手当
定年60歳(再雇用有) 退職金有
【福利厚生】各種融資 持株会 住宅共済会 財形 団体生命・損保 社宅 独身寮 研修施設 各種保養所
- 休日休暇
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週休2日制(土日当社カレンダーによる)、祝日、GW、夏期、年末年始、慶弔、出産、育児、有給 他
(年間121日以上)